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サブカルチャー漬けのノンビリ屋さんです(´∀`)

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「ミリオンダラー・ベイビー」★★★★★?(5/5)

めざましテレビで閣下こと水野晴郎が、ほかの作品(シベ超以外)を押しのけてアカデミー賞の受賞予想に選んでた作品。事実、主要4部門受賞した。

あらすじとしてしては、頑固で後ろ向き生きてる老ボクシングトレーナーと、同じジムで働く片目を失明した元ボクサーの親友(今は用務員)と、31歳でプロボクサーを目指すホワイトトラッシュ(貧乏白人)の女が、チャンピオンを目指すまでと、唐突に訪れた「その後」を描いた内容。

物語前半部分はチャンピオンをめざす、というよりヒロインが「トレーナーに認められたいから強くなる」という感じで、映画の演出的にはサラッと流されてるけど、住んでるとこから貧乏ぶりまで「あしたのジョー」といい勝負なぐらいに貧しい。
でも、その手の様子に変に悲壮感がないし、実質的にクリント・イーストウッドとヒラリー・スワンクとモーガン・フリーマンの3人だけしか物語の核にいないので、一般的な日常とはかけ離れた貧乏ぶりでも普通にみせてしまうんだよね。

あと、実際のトレーニングや試合のシーンでも淡々としてるのも、認められたい者と拒む者、見守る者の3者が常に拮抗している緊張感が映画全編を包んでいるから。
この緊張感が観客に伝わるので、余計な演出も音楽必要ないし、実際ついていない。
主人公たちが成功をつかみかけたときですら、観客には安堵よりこれから先のことより「今」を登場人物と同じように噛み締めてしまう。
こんな展開が物語後半の辛い現実の時にも、観客に起こる。

この映画の最後はあまりにも理解に苦しむ。といっても「気持ちはわかるが、納得できない」という感じで、どうかんがえても答えがでないし考えつかない。
人によってはこの映画を観た事を後悔するかもしれない。それでもこの映画は観る価値はあるし、考えてみる価値はあるとは思う。

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