記事検索
profile
access counter
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

平成12年の春に発行された「Number PLUS 20世紀スポーツ最強伝説 F1未知への疾走」に掲載された大串信氏の「勝利を阻む、見えない力。」では2000年当時F1参戦経験のある6人のドライバーにインタビューを行い、日本人ドライバーが勝てない原因を直接当事者に聞いてみるという興味深い内容。 掲載されたページは短いものの密度が濃すぎるので以下にトピックスのみ抜粋してみたよ。
・「自分はアイルトン・セナやミハエル・シューマッハーのような天才ではなかったから」
これは6人全員が異口同音に言い切ったもの。ただこの発言と同時に「彼らには勝てないが、それなりの道具あればそこそこの戦いができたはず」と付け加えたそう。<中嶋悟

・「F1にはカネが必須」
日本人ドライバーがスポンサー資金持込で参戦すると「カネで買った」と叩かれるけど、実際にギャラを貰えるドライバー自体がごくわずか。ヨーロッパ人の優勝経験も十分なドライバーでも戦闘力のある中堅チームで参戦するには500万ドルが必要といわれたそう。
よほどの天才でもない限り、カネがないと話にならない。<井上隆智穂

・「求められる結果を短期間で出さないといけない」
日本のレースではあまりにも時間がありすぎる。誰でも順応できる環境になっていて誰でも速くなれる。ドライバーのレベルは決して低くないし、みんな上手なんだけども、その速さは恵まれた練習によるものであって、ほんとうの意味での速さなのかは僕はわからない。
この環境からF1のような短い限られた時間で状況を読み解き、速く走らせることは別物。
そこで慣れてしまった自分はF1にとってはマイナスだった。<中野信治

・「ともに戦うマネージャー」
F1では余計なことを考えずに走りに100%集中させてくれるマネージャーがいなければならない。ただでさえ日本人であることでバカにされるから、ドライバーの力を出し切れるよう守ってあげる存在が必要。<中野信治

・「人種差別について」
エンジニアとは短期間で分かり合える。でもイギリスとフランスには差別がある。ドイツやイタリアには全然ない。<高木虎之助

人種差別には3つあり、一つはロン・デニスみたいにイタリア人を嫌ったり、日本人をバカにする人。二つ目はお金があると調子いいけど思い通りならないと「やっぱり日本人だから」という人。最悪なのは三つ目で外国人にコンプレックスのある日本人で外にはペコペコしてるけど、目下の日本人には常に強気な人。<片山右京

・「契約と義理人情」
すばらしい活躍の後にトップチームからの誘いがあったが「自分がやめるとチームが潰れると泣きつかれた(鈴木亜久里)」「莫大な違約金が脳裏をよぎり、翌年もがんばればいいとこが見せられるだろうと思った(片山右京)」。
結果としてその後、彼らへの誘いは無く、一度しかないチャンスをフイにしてしまう。
一握りの天才たちはその才能に任せて最短距離を突進するが、天才ではない者はキャリアの選択肢の正答率を引き上げることで天才たちを追いかける。その正答率が上回ったものが勝ち残り、下回った者が敗退する。<筆者

このインタビューの結びは「勝てたが勝てなかった」という謎かけのような言葉で終わるのだけど、たしかに2006年の今現在まで「勝てた」と思わせるレースや出来事があり「勝てなかった」という結果がレースリザルトとして残っている。

コメント一覧

    • 1. インパクトレンチ
    • January 22, 2007 11:30
    • F1の大ファンです。中嶋悟からはじまりずーと見てきました。今年の日本人レーサー活躍を願っています。
    • 2. フェラーリ
    • July 24, 2007 09:25
    • 毎年、日本人の活躍を期待しています。勝てないのは、やはりモータースポーツの環境がない気します。一般モーターファンとして、カートとかでももっと走れる環境があれば、良いのと思います。

コメントする

名前
URL
 
  絵文字
 
 
media marker
  • ライブドアブログ