さる2月17日、俳優の藤田まこと氏が亡くなった。
オイラにとっては「必殺仕事人の中村主水」という印象が強い。なにせ子供の頃に同級生が見てる戦隊物より時代劇、特に必殺シリーズの大ファンだったので、いつかは本人に会ってみたいと強く願っていたのが叶ったのが昨年の春のこと。
映画批評家大賞で藤田氏の主演作「明日の遺言」が審査委員特別賞を受賞し、事務局カメラマンを担当してた関係で人生最後の晴れの舞台を撮ることができた。
受賞作である「明日の遺言」は東京裁判を題材とした作品のため、受賞の挨拶は時には作品が背負った重みと受賞の喜びが交差するものだった。
今となっては思い出だけど、永遠のヒーローの素晴らしい瞬間に立ち会えたことはかけがえのない経験だった。